サブミッションチャンネル「Tone by Gridge」、BGMサービス「FaRao PRO」との連携を発表
2019-11-12

グリッジ株式会社が運営するサブミッションチャンネル「Tone by Gridge」は、株式会社フェイスが運営する店舗向けBGMサービス「FaRao PRO(ファラオ プロ)」と連携し、アーティストの楽曲を店舗やオフィスに提供していくことを発表した。

グリッジは、ソニー・ミュージックエンタテインメントが主催するアクセラレーションプログラム「ENTX(エンタエックス)」第1期における採択企業であり、同社との資本業務提携を発表したことでも注目を集めているスタートアップ企業だ。

その新たな動き、チェックしておきたい。

 

“サブミッションチャンネル”「Tone by Gridge」とは

「Tone by Gridge」は、「クロスカルチャー」と「グローバル」をテーマに、音楽だけにとどまらずジャンルを超えたコラボレーションの実現を目指している “サブミッションチャンネル” だ。

Tone
「Tone by Gridge」https://www.youtube.com/tonedotcom。楽曲ジャンルは、ヒップホップやアンビエント、エレクトロなどを多様に扱っている。

 

昨今、世界中のアーティストからサブミット(提出・提案)される楽曲から、それぞれのテーマの下に厳選・キュレーションしたものをYoutubeチャンネルなどで配信する形態の存在感が増しており、日本では「サブミッションメディア」として注目されている。

そんな中「Tone by Gridge」は、

『情報を整理して届けるメディアではなく、熱狂渦巻く有象無象のハブであり、昔TVやラジオのチャネルをガチャガチャ変えてワクワクしたように、tone内の色々なチャンネル=回路・海路巡りを楽しんでほしい』

という想いから、自身を “サブミッションチャンネル” と表現している。

 

サロン・オフィスを中心とするBGM配信サービス「FaRao PRO」と連携、アーティストに新しい機会を

そんな、“サブミッションチャンネル”「Tone by Gridge」が今回連携を発表したのが、業務用BGM配信サービス「FaRao PRO」(ファラオプロ)だ。

株式会社フェイスが運営しており、飲食店、サロン、オフィスを中心とする空間にBGMによる音のデザインを提供している。手軽なアプリ版のほか、BGM・カメラ・サイネージを一台で扱える光BOX+版も提供しており、有名コーヒーチェーンなどへの導入事例もある。

 

このサービスとの連携によって、Tone by Gridgeの強みであるYouTube等のデジタル配信、そしてFaRaoの強みであるリアル空間での配信によるオンライン×オフラインの2面から、アーティストの認知&プロモーションを拡大するためのエコシステムを構築を目指していく。

Tonexfaro3

 

より詳細な連携内容は今後の発表が待たれるが、「FaRao PRO」を通じてBGMとして流れた際のアーティストへの収益還元なども期待される。

今後の展開をチェックしていきたい。

 


Yuki Abe

音楽・エンターテインメントとテクノロジーに焦点を当て 「音楽・エンターテインメントが持つ魅力・パワーを高め、伝える体験(演出や技術、それらを活用したマーケティング施策など)」、 「アーティストやクリエイター、音楽業界がよりエンパワーメントされるような仕組み(エコシステムや新しいビジネスの在り方)」 を発信・創造していくことに取り組んでいるクリエイティブ・テクノロジスト/ライター。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。その他、LIVE演出やVJの技術開発にも取り組んでいる。