VRは “観る” から “体験する”へ – Omni×Vive –
カテゴリ:VR/AR
2015-11-23

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VRは“観る” から “体験する”へ、それを感じさせてくれるDEMOが11/19 Virtuix社から発信されています。

 

 

Virtuixが提供している「Virtuix Omni」は、プレイヤー自身のダッシュやジャンプなどの動きをVR世界に反映するためのコントローラー。
今回のDEMOではこの「Virtuix Omni」とヘッドマウントディスプレイ「HTC Vive」と組み合わせ、高いレベルでのVR体験を実現しています。

まだDEMOの段階ではありますが、ただ観るだけのVRではなく、実際にVR世界を動き回り体感できる「Active VR」の可能性を強く感じさせてくれる映像になっています。

 
 

Virtuix Omni
Virtuix Omniは滑りやすいソールの専用シューズ「Omni Shoes」と、それに取り付け動きを検知する「Omni Tracking POD」、
身体を固定する「Omni Harnes」と すり鉢状の筐体である「Omni Platform」で構成されるVRコントローラー。
 
ShoesのソールとPlatformの床の表面はそれぞれ滑りやすい素材でできており、歩くたびに滑ることでPlatformの真ん中の位置にいながら、移動している感覚を得られるプロダクト。
センサで取得した動きは専用ソフトウェアでゲーム上の操作に変換。前後左右の移動、ジャンプ、しゃがみといった動作をゲームに反映する。
インターフェイスはUSB またはBluetooth。対応OSはWindowsとAndroid。
今後は家庭用ゲーム機やMac、Linuxへの対応も考えられている。

 

HTC Vive
Valveが設計し、台湾のHTCが製造するVRシステム。
頭に装着するヘッドマウントディスプレイと、両手に持つコントローラーとで構成されている。

 

– Comment –
先日開催されたLECT 2015でも一つの共通的な話題となっていた“体験”。
今回のOmni×Viveの動画はまさにその未来を垣間観ることのできる映像だと思います。
 
驚くべきは、プレイヤーの動きに対する追従性のレベルの高さ。
身体の動きと映像にズレが発生すると「VR酔い」と言われる乗り物酔いにを防ぐためには追従性の高さは重要となってきますが、まさに今回の動画は一つの求められている水準に達しているように感じます。
また当然、より深く作品の世界観に没入することを可能にするためにもその追従性は重要です。

まだDEMO段階であり、このレベルでのコンテンツ提供には多少の時間はかかるかもしれませんが、「こういったことも可能である」という認識が重要になってくると思われます。
“観る” から “体験する”へ、この流れにはしっかりとアンテナを張っていきたいですね。

 

ソース:

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
 

2015-11-23 | Posted in VR/AR | by Yuki Abe

Yuki Abe

音楽・エンターテインメントとテクノロジーに焦点を当て 「音楽・エンターテインメントが持つ魅力・パワーを高め、伝える体験(演出や技術、それらを活用したマーケティング施策など)」、 「アーティストやクリエイター、音楽業界がよりエンパワーメントされるような仕組み(エコシステムや新しいビジネスの在り方)」 を発信・創造していくことに取り組んでいるクリエイティブ・テクノロジスト/ライター。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。その他、LIVE演出やVJの技術開発にも取り組んでいる。