新世代の“スマホ”MV「RUN and RUN」 / lyrical school は現実と仮想の感覚を超える
2016-04-06

これまでも様々な表現やチャレンジが試みられてきたMV(ミュージック・ビデオ)。
数あるMVの中でも、日本の女性6人組ヒップホップアイドルユニット lyrical school の新作「RUN and RUN」のMVは確実に歴史に残るMVになるのではないでしょうか。

まだ視聴されていない方、必見です。ただし必ずスマートフォンで観てください(iPhoneであると最高です)

RUN and RUN / lyrical school 【MV for Smartphone】 from RUNandRUN_lyrisch on Vimeo.

スマートフォンの様々なアプリをモチーフに映像や歌詞が展開されるこのMV。
MVであることを忘れ、自身のスマートフォンがlyrical schoolにジャックされたような不思議な感覚に目が離せなくなります。

音楽やMVの視聴のメインは今やスマートフォンになった中、それらに対応した“縦型の映像”というのはよく見るようになりました。
また、スマートフォンのチャットをモチーフにしたMVもこれまで登場はしています。

ただ今回のlyrical schoolのMVは、さまざなアプリを跨いで展開し、その間にふと “MVの映像なのか?自身のスマホの映像なのか?” と感じさせる隙のような構成・演出が高いレベルで織り込まれることで「スマートフォンで見ることでの最大のインパクト・体験」を与える、スマートフォン世代の最高のMVではないでしょうか。
 
 
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最後までお読み頂きありがとうございました。


Yuki Abe

音楽・エンターテインメントとテクノロジーに焦点を当て 「音楽・エンターテインメントが持つ魅力・パワーを高め、伝える体験(演出や技術、それらを活用したマーケティング施策など)」、 「アーティストやクリエイター、音楽業界がよりエンパワーメントされるような仕組み(エコシステムや新しいビジネスの在り方)」 を発信・創造していくことに取り組んでいるクリエイティブ・テクノロジスト/ライター。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。その他、LIVE演出やVJの技術開発にも取り組んでいる。