音楽と映像に360°包まれる体験。
Nest Domeは半円球型スクリーンが特徴で、その中には3つの強力なプロジェクターとマルチチャンネルのサウンドシステムが配置されています。
このドームの中に入った観客を、360° の映像と音で、その世界に没入させることができます。
- ジオデシック・ドーム構造の半円球スクリーンと設営風景
A time-lapse of our installation inside the Centre de foires de Sherbrooke.
Posted by NEST Dome on 2015年11月3日
上の動画にて設営風景を見ることができますが、このドームは固定ではなくバラすことが可能なため、様々なロケーションでの活用が可能です。
LIVEにおいて、音楽の心象風景を鮮明にし、観客を世界観に没入させる照明効果とVJ。
近年では、平面だけでなく立体物に投影する「プロジェクション・マッピング」も取り入れられ、LIVEという非日常感や特別感を高める重要な役割を果たしています。
このステージ上でのVJ・照明効果が「観客を引き込む演出」だとすれば、
この“NEST Dome”は「観客を没入させる演出」と言えるかもしれません。
冒頭の動画でもその一部を見ることができますが、圧巻の空間ですね。
サイズや収容人数には考慮点はありますが、動画だけでも行ってみたいと感じさせる力があるのではないでしょうか!
LIVEの大きな魅力には「個人の所有では体験できないシステムや設備」の中で「アーティスト・観客との同じ時間・空間を共有し、その価値を高めあっていく」ことがあると思います。
そういった価値を高めていくには、ただ一方向的に観せる演出・技術だけではなく、
「観客を巻き込む・取り込む技術」と「観客と創る、その時だけの空間や演出」
が重要になるのではないでしょうか。
扱うアーティスト・楽曲の世界観にそっていることが大前提ですが、どんな「そこに行かなければ体験できない映像・音楽体験」を提供していくか、その実現方法として技術をどう活用していくのか、
これが今後のテクノロジー活用のKEYになるかもしれません。
- ソース(NEST Dome)
http://nestdome.com/
https://www.facebook.com/nestdome/?fref=ts
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
音楽・エンターテインメントとテクノロジーに焦点を当て 「音楽・エンターテインメントが持つ魅力・パワーを高め、伝える体験(演出や技術、それらを活用したマーケティング施策など)」、 「アーティストやクリエイター、音楽業界がよりエンパワーメントされるような仕組み(エコシステムや新しいビジネスの在り方)」 を発信・創造していくことに取り組んでいるクリエイティブ・テクノロジスト/ライター。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。その他、LIVE演出やVJの技術開発にも取り組んでいる。