モーションで音・映像を操るプロダクト “MOTUS”
カテゴリ:エンターテック
2015-11-09

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TZM Creative Lab.が開発している“MOTUS” が新しい表現の可能性を提示してくれています。
MOTUSは小さな箱型デバイスとソフトウェアで構成されており、回転やシェイクなどの様々な「動き(モーション)」をセンシングし、そこから様々な楽器の音を奏でることができるプロダクトです。
 
 

 
 
小さいボディは手で持つだけではなく楽器へ取り付けても問題のないサイズであり、またモーションに対する遅れがなく、表現に対して素直に反応してくれています。

 
さらにこのMOTUSの注目すべきは、MIDI・OSC・Max for Live・Max・ReWireに最適化されているという特徴です。

つまり、それらのインタフェース・開発環境を持っていれば、モーションをインプットにした音・映像の操作を行えるシステムの開発が容易になります。
https://motusmotus.com/#Develop
 

  • 映像コントロール
  • ダンスとのコラボレーション

 
 
現在MOTUSはクラウドファウンディング中であり、3つのモデルが提供されています。

  • プロフェッショナル向けに通信ブリッジが付属する「PROモデル(119ドル)」
  • ベーシックな「Classicモデル(79ドル)」
  • 開発者には嬉しい、筐体を除いた「Hacker Kitモデル(49ドル)」

※ いずれもEalry Birdの価格。

 

– Comment –

IoTの普及で、センサーが組み込まれたプロダクトが数多く登場してきていますが、クリエイティブに特化した新たなプロダクト “MOTUS” も新しい表現の可能性を提示してくれています。
 
KinectなどのDepthカメラを利用してモーションを取得するという取り組みも積極的に行われていますが、
撮影環境の影響(遮蔽物の有無)やレイテンシ(動作からの遅れ)など気になる場合もあると思います。
 
動く対象に直接貼り付けるMOTUSであれば、モーション情報をより正確に、高レイテンシで取得することが期待できます
 
音を“操作”ではなく“動作”でコントロールするシステム、是非チャレンジしていきましょう。

ソース:

MOTUS

 
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

2015-11-09 | Posted in エンターテック | by Yuki Abe

Yuki Abe

音楽・エンターテインメントとテクノロジーに焦点を当て 「音楽・エンターテインメントが持つ魅力・パワーを高め、伝える体験(演出や技術、それらを活用したマーケティング施策など)」、 「アーティストやクリエイター、音楽業界がよりエンパワーメントされるような仕組み(エコシステムや新しいビジネスの在り方)」 を発信・創造していくことに取り組んでいるクリエイティブ・テクノロジスト/ライター。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。その他、LIVE演出やVJの技術開発にも取り組んでいる。