Lyric SpeakerのCOTODAMA、UKグライムのアーティスト Novelist のrekordbox lyric を使ったSXSW 2019でのパフォーマンス映像を公開
カテゴリ:エンターテック
2019-04-03

歌詞を美しく再生する技術「リリックシンクテクノロジー」を提供する音楽テクノロジーカンパニー COTODAMA社は、UKグライムを代表するラッパーのひとり Novelist の SXS2019 でのライブの映像を公開した。

このライブでは、DJプレイに対してリアルタイムで歌詞のモーショングラフィックを生成する「rekordbox lyric」が活用され、ラップする言葉がリアルタイムでビジュアライズされるインタラクティブライブとなっている。ぜひチェックを。

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「もしラップが聞きとれなかったときがあっても、目でキャッチできるはずだ」

Novelist こと Kojo Kankam は、UKグライムを代表するラッパーのひとりだ。

アビー・ロード・スタジオにてマスタリングされたデビューアルバム「Novelist Guy」が2018年のMercury Prizeに、ノエル・ギャラガーやアークティックモンキーズと共にノミネートされたことで、Grimeシーンの新たなシンボルとしてその名を知られるようになった。

今回公開されたライブは、そんな Novelist が2019年3月14日、SXSWの一環でBritish Music Embassyで行ったライブのものだ。

当日、Novelistは rekordbox を活用したパフォーマンスを披露。Pioneer DJがCOTODAMAと共同開発した歌詞ビジュアライズ機能「rekordbox lyric」によって彼のラップに合わせて歌詞がビジュライズされていくものとなった。

Novelist at SXSW https://www.youtube.com/watch?v=jJe5l6wI1Vc

ライブは「今日は日本のCOTODAMAが来てくれている。俺がラップする歌詞が浮かび上がるんだ。もしラップが聞きとれなかったときがあっても、目でキャッチできるはずだ」という Novelist のMCとともにスタート。

会場全体に配置されたプロジェクターにより歌詞に囲まれたステージでラップするNovelistに対して、オーディエンスはコール&レスポンス。空間が歌詞に彩られている中、オーディエンスが Novelist とともにラップする瞬間もあり、会場は大きな一体感に包まれた。

「Lyric Flag」が活用された、SeimeiによるDJパフォーマンス映像も公開

COTODAMAは、SXSW 2019においては Abbey Road RED の主催するイベントにも参加。そこでは Seimei によるDJパフォーマンスが行われていた。

そこでは、COTODAMAが制作した、風によりはためき続ける旗を投影面として使うスクリーン「Lyric Flag(リリックフラッグ)」が活用された。その映像も今回合わせて公開されており、こちらも必見だ。


Seimei at SXSW https://youtu.be/HScjqnn7eJA

COTODAMAは、今後もアーティストが歌詞でオーディンエンスを魅了することへの技術協力、演出協力をしていく。音楽とテクノロジーをかけあわせ新しい体験を生む企業として、今後も目が離せない。

関連リンク:
◆ rekordbox lyric
https://rekordbox.com/ja/products/rekordboxlyric/

◆ COTODAMA
https://lyric-speaker.com/

2019-04-03 | Posted in エンターテック | by Yuki Abe

Yuki Abe

音楽・エンターテインメントとテクノロジーに焦点を当て 「音楽・エンターテインメントが持つ魅力・パワーを高め、伝える体験(演出や技術、それらを活用したマーケティング施策など)」、 「アーティストやクリエイター、音楽業界がよりエンパワーメントされるような仕組み(エコシステムや新しいビジネスの在り方)」 を発信・創造していくことに取り組んでいるクリエイティブ・テクノロジスト/ライター。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。その他、LIVE演出やVJの技術開発にも取り組んでいる。