BAKERYでも昨年から注目していたサービスのβ版が、遂にリリース。
株式会社Onokuwaは、第1弾サービスとしてクリエイターの集う場所に足を運ぶことで独自の通貨 “CLAP(クラップ)” を獲得できるサービス「CLAP(クラップ) β版」をiOS向けに先行リリースした。
足を運ぶことがクリエイターへの支援になる「CLAP」とは
「CLAP(β版)」は、クリエイターの集う場所「CLAP SPOT」に足を運ぶことで、世界中のクリエイターとファンを繋ぐための独自通貨 “CLAP” を獲得できるサービスだ。
専用スマートフォンアプリ「CLAP(β版)」をインストールし、「CLAP SPOT」に設置されているQRコードを読み込むことで”CLAP”を簡単に獲得することが可能になる。(同一の「CLAP SPOT」では1日1回のみ、 “CLAP”を獲得することが可能)
iOS アプリ「CLAP(β版)」は App Store からダウンロード可能だ。(リンク)
また、獲得した”CLAP”を、ファンが好きなクリエイターを支援したり、クリエイターのオリジナル特典(会員証)などと引き換えることも可能となった。
今後の展開としては、獲得した”CLAP”を、クリエイターがファンから支援された”CLAP”を自身の創作活動を行うために利用可能なサービスなどのリリースを予定しているとのことだ。
ライブハウス、劇場、ギャラリー、ショップなど、都内25ヶ所に設置される「CLAP SPOT」
今後、「CLAP」はクリエイターが活動をおこなうために集う場所(ライブハウス、劇場、ギャラリー、ショップなど)を「CLAP SPOT」として、”CLAP”を獲得するためのQRコードを設置していく。
2018年4月時点では、都内約25ヶ所に「CLAP SPOT」設置中とのことだ。個別の「CLAP SPOT」に関しては「CLAP(β版)」アプリ内で確認することができる。
クリエイターとのコラボレーションも進む “CLAP”、共通の通貨として拡がっていくか
さまざまな独自通貨が登場してきている昨今。音楽ビジネスにおいても「bitfan」など様々なサービスが登場してきている。
そんな中、『クリエイターはより自由に創作活動に取り組み、多くの人に見てもらい、知ってもらうために。また、ファンはよりクリエイティブが身近な存在になり、多くの素晴らしいコンテンツを享受できるために』という、Onokuwaと “CLAP” は、クリエイターとファンの“新たな経済圏”を構築しようと試みている。
ファンが“クリエイターの場”へ足を運ぶことを重視し、またクリエイター個別ではなく共通の通貨を提供しようという点が特徴的な “CLAP” の活用可能性は幅広い。
ただそれだけに、どのようなサービスが「CLAP」から提示され、またその周辺から独自の活用法や経済圏が生まれていくかが重要であり、注目すべき点だろう。
クリエイターとのコラボレーションの第1弾クリエイターとして、音楽制作ユニット『Mili(ミリー)』の参加が発表されていたが、このような様々なコラボレーションも期待だ。
遂に始まる「CLAP」、その展開に注目していきたい。
- リンク:
- 株式会社 Onokuwa
http://www.onokuwa.com
音楽・エンターテインメントとテクノロジーに焦点を当て 「音楽・エンターテインメントが持つ魅力・パワーを高め、伝える体験(演出や技術、それらを活用したマーケティング施策など)」、 「アーティストやクリエイター、音楽業界がよりエンパワーメントされるような仕組み(エコシステムや新しいビジネスの在り方)」 を発信・創造していくことに取り組んでいるクリエイティブ・テクノロジスト/ライター。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。その他、LIVE演出やVJの技術開発にも取り組んでいる。