株式会社ユートニックは 9月20日、アーティストやクリエイターの限定作品をデジタルカード化してコレクションできるサービス「utoniq (ユートニック)」のベータ版機能をローンチした。
“デジタルカード”を軸に、アーティストとファンの新たな繋がり・体験を創造していくこのプラットフォームに注目したい。
utopia (ユートニック): https://www.utoniq.com/
カードを収集し、さらにカードを持つ人だけが見られる限定コンテンツを楽しむ
「utoniq (ユートニック)」は、アーティストの作品やコンテンツを “デジタルカード” として発行し、 ファンがスマホでコレクションできるサービスだ。
まず「utoniq」でアーティストは、 ”デジタルカード” を簡単に発行し、ファンへ販売・プレゼントできる。ファンはこのデジタルカードをスマートフォンのアプリにコレクションしていく。
アーティストが発行したデジタルカードを、ファンが収集していく
この “デジタルカード” はただの収集コンテンツではなく、様々なコンテンツを収録することが可能だ。つまり、ファンはカードをGETすることで、他のメディアやSNSなどで一切公開されていない限定作品を楽しむことができる。
カードの種類として現時点では「音源カード」と「動画カード」があるが、さらに今後はライブの参加権となる「チケットカード」や、歌詞カード・楽譜などを収録できる「マガジンカード」などのカード種類が追加される予定だという。
オンライン・リアルイベントのチケットとなるカードや、歌詞カード・楽譜となるカードなど、さまざまな限定体験をファンは“集められる”
限定コンテンツを楽しみながら収集していくカードは、ファンにとっては「アーティストをフォローしてきた証であり履歴」にもなる。
様々なタイミングでアーティストから発行されるカードを集めていく。まさに「カードをコレクションする楽しみ」だと捉えると、様々な活用方法が考えられそうだ。
フィジカルカードとの連携や、ファン同士の交換・売買などの展開も
また、デジタルカードはオンライン上で購入・配布されるだけでなく、デジタルカードと1対1連携された“フィジカルカード”としてのグッズ化・販売も想定されている。
フィジカルカードのイメージ。QRコードでデジタルカードと 1 : 1 で連携できる。
LIVEなどでのイベントの物販でグッズとして販売されることで、オンライン・リアル双方で繋がっていける。さらに、ファン同士の交換・売買機能も将来的に追加予定だという。
「utoniq」はオンラインコミュニティ機能も有している(月額制での有料プランも作成可能)。これらと掛け合わされることで、アーティストとファン、ファンとファンによる交流がリアル・オンライン交えて生まれていき、「継続したアーティストの支援」、そして「さまざまな音楽体験」へと繋がっていくのでは、と筆者は期待している。
アーティストとファンが、オンライン・リアルで様々な体験をできる
アーティストをエンパワーメントし、またファンに新しい音楽の楽しみ方を生み出す
これらベータ機能のリリースと合わせてインストロックバンド「LITE」とのコラボレーションも発表されている。
2003年結成、国内を代表し世界を舞台に活動する彼らは、「utoniq」を使い、メンバーシッププログラム ”The Room” をスタートしており、第一弾となる 5 種類のカードを発行している。
The Room:https://about.utoniq.com/artists/lite/
今後も様々なアーティストの参加が予定されているという「utoniq」。
アーティストのエンパワーメント、そしてファンとの新たな繋がりの形として、世界中で様々な取り組みが行われている中、また新たな事例としてぜひ注目していきたい。
アーティストからの利用申し込みは https://www.utoniq.com/product から受け付けている。関心を持った方はぜひチェックを。
リンク:
- utoniq
https://www.utoniq.com/ - 株式会社ユートニック
https://about.utoniq.com/

音楽・エンターテインメントとテクノロジーに焦点を当て 「音楽・エンターテインメントが持つ魅力・パワーを高め、伝える体験(演出や技術、それらを活用したマーケティング施策など)」、 「アーティストやクリエイター、音楽業界がよりエンパワーメントされるような仕組み(エコシステムや新しいビジネスの在り方)」 を発信・創造していくことに取り組んでいるクリエイティブ・テクノロジスト/ライター。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。その他、LIVE演出やVJの技術開発にも取り組んでいる。