Audiostockが英語版サイトをリリース、約15万点の音楽作品を海外へ販売開始
カテゴリ:エンターテック
2019-08-29

音楽の使用権をオンライン上で売買できるサービス「Audiostock」を運営する株式会社クレオフーガ は、Audiostock の英語版サイトを 8 月 29 日(木)にリリースした。

動画広告における「音」の需要拡大、東京オリンピックを控えての「和風」音源の需要拡大を背景に、登録クリエイター約 1 万組、約 15 万点の音楽作品の販路を英語圏へ拡大することで、同社はクリエイターのさらなる収益化を目指していく。

Audiostock en thumbnail

 

動画コンテンツの需要増加に伴って高まる「音」のニーズ

2013年10月にサービスを開始した「Audiostock」は、2019年8月時点でBGM、効果音、ボイス、歌もの楽曲の4つのジャンルで、約 15 万点の作品を、映像制作会社等の顧客約 15,000 社へ販売してきた。

昨今は「動画広告」の国内市場規模が拡大しており、第5世代通信技術(5G)の本格普及に向けて、ますます動画コンテンツの需要は増加、それに伴って「音」のニーズも高まると同社は見込んでいる。

そんな中、これまでに日本企業の製品の海外向けCMでも楽曲の採用事例があったことからも、Audiostock楽曲が海外においてもニーズがあるとし、今回の海外展開に至ったという。


Audiostock楽曲が利用されたアメルタインダ大塚(大塚製薬株式会社 インドネシア子会社)のCM

 

「Japanese」や「Anime Sound Effects」など日本ならではのジャンルをピックアップ

今回の Audiostock 英語版は、“日本らしい音楽”の需要を背景に、「Japanese」や「Anime Sound Effects」など日本ならではのジャンルをトップページにピックアップしているのが特徴的だ。

Audiostock genre

 

「和風」というキーワードは、Audiostock 内のサイト内検索キーワードの年間ランキング順位で 2017 年以降 1 位を獲得しており、顧客側のニーズとしても和風作品の需要は上昇傾向にあるという。背景の一つとして2020年の東京オリンピックを控え、日本の文化や歴史を映像等で発信する機会が増えていることが要因となっていると同社は予想している。

これに対して Audiostock は、和楽器を用いた作品や、和風アレンジが施された作品をラインアップとして取り揃えており、また、箏や尺八などの生演奏を自社レコーディングスタジオ「Audiostock studio」で録音、作品を販売している。

同社は今回の英語版サイトリリースを皮切りに、世界の各地域への販路拡大を目指していく。

 

英語版 Audiostock
https://audiostock.net/

販売価格:
BGM: US$ 9.99~
効果音: US$ 4.99
ボイス: US$ 4.99
歌: US$ 29.99~

2019-08-29 | Posted in エンターテック | by Yuki Abe

Yuki Abe

音楽・エンターテインメントとテクノロジーに焦点を当て 「音楽・エンターテインメントが持つ魅力・パワーを高め、伝える体験(演出や技術、それらを活用したマーケティング施策など)」、 「アーティストやクリエイター、音楽業界がよりエンパワーメントされるような仕組み(エコシステムや新しいビジネスの在り方)」 を発信・創造していくことに取り組んでいるクリエイティブ・テクノロジスト/ライター。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。その他、LIVE演出やVJの技術開発にも取り組んでいる。