ライゾマティクスとエヴィクサー、自宅にいながらライブ配信と同期した演出を楽しめるライティングデバイス「Home Sync Light」を開発
カテゴリ:エンターテック
2020-10-08

自宅でもライブ会場の臨場感を。株式会社ライゾマティクスとエヴィクサー株式会社は、 自宅にいながらライブ配信と同期した演出を楽しめる「Home Sync Light」を開発し、9月21日に行われた「”P.O.P” (Perfume Online Present) Festival」のスペシャルパフォーマンスにおいて、実証実験を行った。

「Home Sync Light」は自宅などでライブ配信を視聴しながら楽しむことのできる、配信音源に高精度で同期して光るデバイスだ。 ライブの映像演出や照明、レーザー等に合わせたLEDの光が部屋中に広がり、配信視聴体験をより臨場感あふれるものに拡張していく。

HomeSyncLight

 
 

デバイスの電源を入れて配信の音が聞こえるだけで同期し、会場と同期した光の演出を自宅でも

COVID-19の感染流行により大人数が集まるライブ実施が制限され、自宅で配信ライブを視聴する機会が増える。そんな中で、自宅でも楽しめるコンテンツに注目が集まっているが、ライブ演出に同期するデバイスなどを提供する場合には、事前にデバイスの設定や、同期のためにスマホアプリのインストール、専用Webページからの視聴が必要など、体験者の負担や視聴環境の制約が大きい状況であった。

これに対して「Home Sync Light」では、エヴィクサー社による音響通信「Another Track(R)」を利用することで、それらの課題を解決した。

これまで高い周波数帯域が必要であり、利用可能な配信サービスが限られていた「Another Track(R)」だったが、ニューノーマル時代に向けバージョンアップされたことにより、全ての配信サービスを対象に音響通信が可能となった。
(配信時に施される圧縮や音域カットに耐性があり、テレビや複数のオンライン配信などマルチチャネルへの同時発信も可能。 発信側の信号生成にはVSTプラグインでの提供が可能で、OBS Studioでのオンライン配信にも利用出来る。受信側はモジュール基板のみならず、スマホアプリに対応したライブラリの形式での提供にも対応している。)

 

「Home Sync Light」はデバイス単体で音声を通じて同期が行われ、デバイスの電源を入れて配信の音が聞こえるだけで、自動的にLEDの明滅が楽曲に同期を開始。配信ライブを途中どこから視聴しても、おおよそ1秒以内に同期が完了する。

音響通信を利用しているため、デバイスとの通信のために専用スマホアプリや特設ウェブページ等を利用せず、配信プラットフォームを限定しない点、また、実際のライブとオンライン配信とが同時に行われた場合にも、会場と配信視聴で全く同じ光を楽しむことができ、一体感の向上が期待できる。

HomeSyncLight sub

 
 

回線状況の異なる日本国内の約80箇所で実証実験、配信ライブの臨場感向上に有効であることを確認

今回の実証実験では、「ABEMA」「ニコニコ生放送」「U-NEXT」「LINE LIVE-VIEWING」を通じた配信を、回線状況の異なる日本国内の約80箇所で視聴。確実に同期が取れ、また、配信ライブの臨場感向上に有効であることが確認された。

今回制作されたデバイスは、円筒形の筐体にLEDを巻きつける形状とし、そのまま置いてライトスタンドのように楽しむことや、LEDを伸ばしてモニタに貼り付けるなど、自宅で多様な楽しみ方のできるデザインになっている。また、内部の回路構成を変えずに、全く新たなデザインでオリジナル筐体を制作することも可能だ。

「Home Sync Light」は今後、コンサートグッズやイベント演出としての展開を計画中で、事業パートナーも募集している。配信を視聴するという体験をシームレスに拡張し、ライブならではの一体感を感じられそうな 「Home Sync Light」 、今後の展開に注目したい。

 
 


2020-10-08 | Posted in エンターテック | by Yuki Abe
Yuki Abe

Yuki Abe

音楽・エンターテインメントとテクノロジーに焦点を当て 「音楽・エンターテインメントが持つ魅力・パワーを高め、伝える体験(演出や技術、それらを活用したマーケティング施策など)」、 「アーティストやクリエイター、音楽業界がよりエンパワーメントされるような仕組み(エコシステムや新しいビジネスの在り方)」 を発信・創造していくことに取り組んでいるクリエイティブ・テクノロジスト/ライター。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。その他、LIVE演出やVJの技術開発にも取り組んでいる。