mplusplus、LED搭載マスクを用いた新作パフォーマンス動画「NO MASK FOR ENTERTAINMENT」を公開
カテゴリ:エンターテック
2020-06-03

LEDを用いたダンスパフォーマンスシステムの開発と演出、テクニカルディレクションを行うmplusplus株式会社が、コロナ禍におけるエンターテインメントを提示するパフォーマンス「NO MASK FOR ENTERTAINMENT」の動画を公開した。

映像内では自主開発プロダクトの“LEDマスク”を装着した、mplusplus所属の新結成テクノロジーダンスクルー「m++ DANCERS」がダンスを披露している。

ダンスパフォーマンスとテクノロジーが高いレベルで融合したパフォーマンス、必見だ。

Mplusplus nomaskforentertainment top

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LIVEパフォーマンスにおける新たな表現の可能性、ディスプレイのように制御可能な旗 “LED VISION FLAG”

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「コロナ禍だからこそできる新しいパフォーマンス」

mplusplus株式会社(以下、mplusplus)は、研究者・メディアアーティストとして活動を続けてきた 藤本実 氏が2013年に立ち上げたステージテクノロジスト集団だ。

モーターショーTOYOTAブースやポケモン「ピカチュウ大量発生チュウ!2019」のグランモール公園の総合演出など世界的有名企業からの案件を多数担当。ウェアラブルデバイスやロボットなど、新しい表現を取り入れたパフォーマンスをハードウェアの開発から演出、作曲、衣装のデザインまでトータルで行っている。

そんな mplusplus が今回公開したのが「NO MASK FOR ENTERTAINMENT」だ。

舞台は心光院。自主開発の“LEDマスク”を着けたダンサー6人が、パフォーマンスを披露していく。

LEDマスクは楽曲に合わせ明滅、色を変えていく。ダンスを邪魔することはなく、一体となってパフォーマンスを作り上げているところは、「LED VISION FLAG」と同様にmplusplusの高い技術力とコンセプトを感じさせてくれる。

mplusplusから、このパフォーマンスに込められた想いとして、以下のメッセージが公開されている。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴って政府から2月26日に出された自粛要請により、様々な興行が延期や中止をせざるを得ない状況になりました。

そんな中、エンターテインメントの火を灯さないために、自宅からの配信やリモートでの収録などオンラインでの体験を模索する動きが活発になっています。一方でリアルイベントにおいては、5月25日に全国の緊急事態宣言解除が発表され、映画館などが再オープンしていく中、客席の間隔を一定距離空けるなどの対策が取られています。今後も入場規制やマスクの着用などを義務付けた上でライブエンターテインメントが始まっていくと考えられます。

しかし、お客さんの楽しむ気持ちにまで規制を行う必要はありません。

mplusplusではコロナ禍だからこそできる新しいパフォーマンスとして、”NO MASK FOR ENTERTAINMENT”を公開いたします。マスクで顔を覆い、表情による表現が出来なくなる可能性もある今後のパフォーマンスにおいて、mplusplusで自主開発したLEDマスクを利用することで、マスクを表現のツールに変化させました。

 
 

パフォーマンスは新結成のテクノロジーダンスクルー「m++ DANCERS」

今回の「NO MASK FOR ENTERTAINMENT」でパフォーマンスを見せているのは、昨年末 mplusplus 所属ダンサーオーディションにて選ばれた6名による新結成のテクノロジーダンスクルー「m++ DANCERS」だ。

Mplusplus 202006 top

mplusplusの自社開発できる技術力を活かして今後どのようなパフォーマンスを見せてくれるか。m++ DANCERSにも注目だ。

 

■ mplusplus
http://www.mplpl.com/

■ m++ DANCERS
http://www.mplpl.com/dancers/

 

2020-06-03 | Posted in エンターテック | by Yuki Abe

Yuki Abe

音楽・エンターテインメントとテクノロジーに焦点を当て 「音楽・エンターテインメントが持つ魅力・パワーを高め、伝える体験(演出や技術、それらを活用したマーケティング施策など)」、 「アーティストやクリエイター、音楽業界がよりエンパワーメントされるような仕組み(エコシステムや新しいビジネスの在り方)」 を発信・創造していくことに取り組んでいるクリエイティブ・テクノロジスト/ライター。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。その他、LIVE演出やVJの技術開発にも取り組んでいる。