アニメーションと共にチルアウトミュージックを配信する「Tokyo LosT Tracks -サクラチル-」始動
2020-03-24

ソニー・ミュージックレーベルズは、オリジナルアニメーションと共にチルアウトミュージックを24時間365日世界に配信するLo-Fi Beatsチャンネル「Tokyo LosT Tracks -サクラチル-」(以下、「サクラチル」)を始動した。

Sakurachill

「Tokyo LosT Tracks -サクラチル-」
各種配信サイト:https://lnk.to/TokyoLosTTracks
YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC1aI76iuDafjZ15hZsQGI-Q/live
Twitter:https://twitter.com/TTT_SakuraChill

 

Spotifyプレイリスト、YouTubeで展開

「サクラチル」はBGM・環境音楽として、仕事中や作業中、勉強中などに、気楽に音楽を楽しんでもらい、生活を音楽で彩ることを目的としている。

Spotifyプレイリストなどの各種音楽配信サービスで視聴できる他、YouTubeチャンネルも開設。YouTube Liveにて24時間365日ライブ配信を行ない、荒廃した地球を舞台としたオリジナルのループアニメーションと共に、音楽を楽しむ事が可能だ。

 

楽曲制作では、インターネットレーベル「Maltine Records」、音楽とアートのレーベル「術ノ穴」が設立した 株式会社ササクレクト などが参加。今後、毎月楽曲が追加されていく予定だ。

 

ソニーCSLのAIアシスト楽曲制作プロジェクトからの楽曲も展開

また、この「サクラチル」で注目したいのが、ソニーコンピュータサイエンス研究所(ソニーCSL)のAIアシスト楽曲制作プロジェクト「Flow Machines」を通じた楽曲も展開されるという点だ。これが「Flow Machines」プロジェクトのサービス開始第一弾となる。

 

同タイミングでソニーCSLから発表されたプレスリリースでは、Flow Machinesの核となるAIアシスト楽曲制作ツール「Flow Machines Professional」が紹介されている。

プレスリリース「AIアシスト楽曲制作”Flow Machines”のサービスを開始」
https://www.sonycsl.co.jp/press/prs20200324/

FMPro in Cubasemixing
Cubase(DAW)で機能しているAIアシスト楽曲制作ツール「Flow Machines Professional」

 

「Flow Machines Professional」は、ソニーCSLが開発した音楽データを解析した機械学習モデル「スタイルパレット」を持ち、DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)のプラグインとして動作するツールだ。

「スタイルパレット」を選択し「compose」ボタンを押すたびに、コード進行に合わせてAIにより複数の候補(メロディー、コード、ベースが連動した、4小節×4パターンもしくは8小節×2パターンの曲)を提案してくれ、それをDAWのトラックにドラッグ&ドロップすることで、そのまま音楽の演奏情報をデータ化したMIDIデータとして使用できる。

 

このツールは、現状では「Flow Machines」のサービスの中で提供されるようだ。「サクラチル」と合わせて今後の動きにチェックしていきたい。

 


Yuki Abe

音楽・エンターテインメントとテクノロジーに焦点を当て 「音楽・エンターテインメントが持つ魅力・パワーを高め、伝える体験(演出や技術、それらを活用したマーケティング施策など)」、 「アーティストやクリエイター、音楽業界がよりエンパワーメントされるような仕組み(エコシステムや新しいビジネスの在り方)」 を発信・創造していくことに取り組んでいるクリエイティブ・テクノロジスト/ライター。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。その他、LIVE演出やVJの技術開発にも取り組んでいる。