音楽原盤のテレビ・ラジオ放送利用を促進する新サービス、クレオフーガとスペースシャワーネットワークが共同で開始
カテゴリ:エンターテック
2019-04-23

音楽の使用権をオンライン上で売買できるサービス「Audiostock(オーディオストック)」を運営するクレオフーガは、スペースシャワーネットワークと共同で、音楽原盤の二次利用を促進するためのプラットフォーム 「Audiostock Artists directed by SPACE SHOWER」を開始した。

Audiostock Artists Top

「Audiostock Artists directed by SPACE SHOWER」
https://audiostock.jp/asa

J-POPからオリジナルまで、音楽原盤の二次利用を促進する新サービス

従来より音楽事務所やレーベルに所属するアーティストの作品は一般視聴用に流通する一方で、商用利用の場面では十分に活用されていない状況に両社が着目。

クレオフーガが2018年10月より音楽出版事業へ参入し、一般クリエイターがテレビ・ラジオ放送利用における印税受け取りが可能になったことを背景に、スペースシャワーネットワークとの共同サービス 「Audiostock Artists directed by SPACE SHOWER」の立ち上げを決定した。

このプラットフォームでは、クレオフーガが音楽出版社として管理をする Audiostock 登録アーティストの作品と、スペースシャワーネットワークが原盤を保有するアーティストの作品をオンライン上の手続きで利用可能にすることで、一般流通作品からオリジナル作品まで幅広く二次利用を促進し、音楽作品の可能性と収益化のさらなる拡大を目指していく。

サービス開始時点では、スペースシャワーネットワーク所属のアルカラ、Age Factoryをはじめとする61組のアーティストの作品1,013曲を含む、約1,400曲の作品を提供。利用ユーザーは主にテレビ・ラジオ放送の制作に関わる法人・個人を対象としている。

Audiostock Artists Artists  1

放送番組制作における選曲作業を効率化、二次利用を促進しアーティストの収益拡大を目指す

従来の放送番組制作における選曲作業の過程を、オンライン上で素早く検索が可能にすることで効率化し、作品の二次利用を促進する。
放送利用の場合に限り、楽曲を無料で提供。楽曲利用時に音楽著作権管理団体コードを放送局に伝えてもらうことで、放送局からの著作権印税が入り、それが出版社・アーティストの収益となる。

Audiostock Artists Music  1

サービス開始当初は、楽曲の利用範囲を放送に限定し、利用ユーザーを映像制作をおこなう法人・個人としているが、必要とされる機能の拡充など随時アップデートを検討していくという。

アーティストのさらなる収益拡大を目指し積極的な動きをみせるクレオフーガの新たなプラットフォーム、チェックしておきたい。

2019-04-23 | Posted in エンターテック | by Yuki Abe

Yuki Abe

音楽・エンターテインメントとテクノロジーに焦点を当て 「音楽・エンターテインメントが持つ魅力・パワーを高め、伝える体験(演出や技術、それらを活用したマーケティング施策など)」、 「アーティストやクリエイター、音楽業界がよりエンパワーメントされるような仕組み(エコシステムや新しいビジネスの在り方)」 を発信・創造していくことに取り組んでいるクリエイティブ・テクノロジスト/ライター。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。その他、LIVE演出やVJの技術開発にも取り組んでいる。