「MIDI2.0」の開発・規格化および実装作業をAMEI・MMAが発表、仕様策定から38年ぶりのバージョンアップ
カテゴリ:エンターテック
2019-01-19

一般社団法人音楽電子事業協会(AMEI)とThe MIDI Manufacturers Association (MMA)(米国MIDI管理団体)は、電子楽器の演奏データを機器間でデジタル転送するための世界共通規格「MIDI」の新バージョン「MIDI 2.0」の開発・規格化および実装作業を進めていくことを発表した。

従来のMIDI規格に、新たに拡張性を持たせたプロトコルなどを含んだ次世代のMIDIとなるという。1981年の仕様策定から実に38年のバージョンアップだ。

Midi2 0
MMAリリースより

 
 

MIDI1.0を維持した上で、より表現力・再現性を高めた規格へ

「MIDI2.0」では、最初にMIDI機器間でネゴシエーションを行い、既存のMIDI 1.0対応機器との運用性を維持した上で、現在のMIDI 1.0からチャンネル・メッセージの分解能拡張、ノート・コントロール、タイムスタンプなど、 演奏の表現力やデータ再現性を大きく向上させる規格となるという。

AMEIとMMAのメンバー企業は、現在プロトタイプの開発を進めており、初期のMIDI 2.0プロトタイプ機器間の接続、 およびMIDI 1.0対応機器との間の変換テストを行う、メンバー専用の plugfest がThe 2019 NAMM Showにて計画されている。

このMIDI 2.0プロトタイプの開発には Ableton/Cycling ‘74, Art+Logic, Bome Software, Google, imitone, Native Instruments, ROLI、 Steinberg、 TouchKeys、 クリムゾンテクノロジー株式会社、 株式会社コルグ、 ローランド株式会社、 ヤマハ株式会社、 株式会社ズーム 等、日本・アメリカをはじめ各国の電子楽器メーカー・ソフトウェアベンダーが参加している。

 

音楽制作・演奏時の電子楽器間の通信に広く利用されているMIDIの38年ぶりのバージョンアップ。策定後にはこの規格に対応した楽器・インタフェースもリリースされていくだろう。また、MIDIはMachine Learning/Deep Learningの学習データとしても利用されることがある。

この規格によって音楽表現がどのように変わっていくのか、実に楽しみなニュースだ。


2019-01-19 | Posted in エンターテック | by Yuki Abe
Yuki Abe

Yuki Abe

マーケティングコミュニティプラットフォーム「cocosqure」の開発 及び 音楽・エンターテイメント音楽とテクノロジーを掛け合わせたプロダクト/サービスの情報発信および開発を行っている“エンターテック・テクノロジスト/ソフトウェアエンジニア”。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。