SXSW玄人が語るビジネスイベントとしての魅力・Tips – 東京 Meet Up レポート #Japan@SXSW2018
カテゴリ:イベント/LIVE
2018-03-07

いよいよ今週末から今年も開催される「SXSW(サウス・バイ・サウス・ウエスト)」。
それに向けて参加者・出展者が集まり、情報交換が行われる恒例イベント「SXSW Meet Up」が今年も開催された。この記事では東京で開催された「直前meetup & 出展社ショーケース」のMeet Upの模様についてレポートする。

– 「SXSW」(サウス・バイ・サウス・ウエスト)とは? – 「SXSW」とはアメリカ テキサス州オースチンで開催されている、現在世界最大級のビジネスイベント。

1987年に西海岸・東海岸ではない場所での“インディーズアーティストが集まる見本市”として、また、音楽ビジネスについて学び合うイベントとしてスタートし、LIVE SHOWCASEとビジネスセッションが行われてきた。

さらにそこから、音楽ビジネスの変化に合わせて“Film”や“Interactive”へとカテゴリを拡大。TwitterやFoursquareがSXSW発で登場したことによって、テックイベントとしても注目を集めるようになり、拡大を続ける世界最大級のビジネスイベントである。

昨今ではその拡大へ様々な意見も挙がっているものの、いまだ世界的に注目を集めるイベントの一つとなっている。

 

ちなみに筆者は昨年、出展サイドで初参加し、SXSWの“闇鍋感”経験者だ。

拡大を続けるSXSWについて、特にインタラクティブやセッションに重点を置いて、“SXSW玄人”からその楽しみ方・攻略のTipsが多く語られたこのイベントをレポートする。

 

会場は満席 + 立ち見の大賑わい。また会場には出展ブースも

今回の東京 Meet Up の会場となったのは富士通PLY。そこを埋め尽くすように参加者が。立ち見も出る大賑わいとなった。また同会場では、TradeShowに出展予定の企業・団体がブースを展開し、先行して触れることもできるものとなっていた。

立ち見も出る大盛況となった会場
立ち見も出る大盛況となった会場

ブースコーナーでは先行して展示内容に触れられた
ブースコーナーでは先行して展示内容に触れられた

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本イベントの司会を務めた河原あず氏と、本イベントを企画し“SXSWと言えばこの人”というAudrey Kimura氏、麻田 浩氏による開会の挨拶からイベントはスタート!

このイベントの参加者のほとんどはSXSW参加が決まっている方が多く、また初参加者・出展者が多かった。

 

SXSWってどんなところ? – 3人の視点から語られるSXSW

富士通総研 佐々木 哲也氏、HAKUHODO i-studio Creative Director 望月 重太朗氏、そして河原あず氏の3名により、それぞれから見た「SXSW」がどのようなイベントなのかが語られた。

佐々木氏・望月氏双方とも、出展者側として何度もSXSWに参加している玄人。そんなメンバーでSXSWの魅力や過ごし方について語られた。

SXSWの魅力を語る、河原氏・望月氏・佐々木氏
SXSWの魅力を語る、河原氏・望月氏・佐々木氏

「SXSWを一言で言うと」というお題に対して、佐々木氏は「全ての文化・価値観がぶつかり合い、混じり合う場」だと回答。音楽ビジネスからスタートしたこのイベントでは未来への仮説を持った人が集まり、自分の意見を話し合う場だという。
また望月氏からは「ごった煮感」「闇鍋感」「フリマ的」というキーワードが。自分で探す“目利き”が重要だという。様々なジャンル・プレイヤーが混在するSXSWならではの形容だと感じる。

また、他イベントとSXSWとの違いについてもトークは展開。「まだコンセプト段階・開発段階のプロダクト、マーケットすらできていないものを持ち込む場」というのは佐々木氏。また「ビジネスイベントとしての側面が強く、“これからどんな未来がくるか”・“社会をいかに変革しうるか”が重要になっている」と望月氏は語る。

そんな文化が反映されたトークセッションのテーマは刺激的なものが多い。が、「人気のセッションは早くから並ばなければ入場できないことも多い」ということも参加Tipsとして語られた。確かに昨年、筆者も現地で、セッションに並ぶ大行列を見ている。多くのトークセッションが開催されるが、逃したくないセッションには当たりをつけておくのも重要だろう。

また河原氏からは、注目イベントとして「Pitch Contest」が勧められた。過去には「Lyric Speaker」も登壇し注目を集めている「Pitch Contest」、今年はどのような新しいアイディアが登場するか注目だ。

またこのトークではその他にも、オースチン全体で開催されるイベントならではの、“歩き方の心得”や“グルメの楽しみ方”なども語られ、SXSWの魅力の詰まったセッションとなった。

 

SXSWは「未来との接点」を作る場所 – 出展者・視察者のTipsがふんだんなプレゼンテーション

つづいて、HAKUHODO i-studio Creative Director 望月 重太朗氏から、出展者・視察参加者 双方に向けたTipsがふんだんに含まれたプレゼンテーションが行われた。

望月氏によるプレゼンテーションセッション
望月氏によるプレゼンテーションセッション

SXSW2014から出展者として参加し、また昨年のSXSW2017では「Miso Soup & Prototyping: The Future of Advertising」と題して登壇もしているSXSW経験豊富な望月氏。

その視点から、出展者・視察者双方に向けて行われたこのプレゼンテーションのスライド・内容は、望月氏のnoteに詳細がまとめられているので、ぜひこちらを参照していただきたい。

Note

参加にあたって持つべきマインドは、SXSW参加者は必見。また、SXSW GOアプリを使ってのコミュニケーションテクニック(あまり知られていないが、Direct Message機能があるので特定の人へのタッチポイントにすることができる)など実践的なTipsも語られており、気付きの多い15分となった。

 

今年も楽しみなラインナップが並ぶ “TODAI to TEXAS”

つづいてもSXSW出展玄人 TODAI to TEXASオーガナイザー 下川 俊成氏から、今年のTodai to Texasが紹介された。(が、声が枯れていたらしく、メインスピーカーは代理にて行われた)

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TODAI to TEXASオーガナイザー 下川 俊成氏

TODAI to TEXASは、東京大学発の技術系スタートアップがSXSWに派遣され、世界に挑戦するという、今年で5回目のプロジェクトだ。

毎年Trade Showで面白いプロダクトを発信しているTODAI to TEXAS。今年も面白いラインナップが公開された。

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SXSW2018におけるTODAI to TEXASのラインナップ

その中でも、この場では「asEars」(片耳難聴者向けの聴覚補助メガネ型デバイス)、「sigboost」(FPGAプログラマブルな電子楽器)のプロトタイプがそれぞれ公開された。

まだ追い込み中とのことで、現地でどのような仕上がりになっているのも注目したい。

 

ジャーナリストの視点から見たSXSW

プレゼンテーションの最後を飾ったのは、フジテレビ ホウドウキョク運営責任者 清水 俊宏氏。ジャーナリストの視点から見たSXSWの楽しみ方が語られた。

フジテレビ ホウドウキョク運営責任者 清水俊宏氏
フジテレビ ホウドウキョク運営責任者 清水俊宏氏

今年、ホウドウキョクは「北朝鮮:草の根レポートによる実情」というタイトルで公式セッションに登壇が決定している。その内容についてこのセッションでは先出しでご紹介頂くことができた。内容は本番の楽しみとして割愛するが、「メディア×テクノロジーで『情報の伝え方』を変える」というホウドウキョクの取り組みは実に面白く、現地でもどのような反応が得られるのが筆者も楽しみだ。

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またその他のSXSWのセッションにおいても、「ジャーナリズム」についてもカテゴリが設けられており、その未来や今後の在り方について多くの“問い”が語られる。清水氏からはメディアに関する注目セッションが紹介された。

メディアに関する注目セッション
メディアに関する注目セッションも多数

清水氏のプレゼンテーションを通じて印象的だったのが「SXSWのセッション、問いはあるが解は無い」というフレーズ。日本に帰ってきてレポートを作らなければならない視察者にとっては辛い面ではあるものの、その分刺激的なディスカッション・コミュニケーションが発生するのがSXSWの楽しいところではある。

 

活発に意見が交わされたQ&Aセッション

トーク・プレゼンテーションを終えたあとはQ&Aタイム。TradeShowなどの玄人達に対して、出展者や視察参加者から多くの質問が寄せられた。

Q&Aの様子

出展者として存在感をアピールするための実践的テクニックや注意点なども多かったが、筆者のような新しい情報・ネットワークを求めている人間として嬉しかったのが「現地でコミュニケーションを取る際に利用されるSNSは?」という質問。FacebookやLinkedInが多いそうだ。

現地で外国人の方々とコミュニケーション・ネットワーク構築する予定がある人は、LinkedInのプロフィール情報を更新しておこう!

 

 

今週末に迫ったSXSW、BAKERYでもレポートします!

今回の Meet Up イベントでは、SXSWの特にInteractiveの側面に重点を置かれたミートアップイベントとなった。

ただ、それ以外にも多くの側面・魅力を持つのがSXSWだ。今年も多くのアーティストが登場し、また音楽ビジネスの未来について多くのトークセッションが予定されている。

BAKERYでは今年は「音楽・エンターテインメント×テクノロジー」に重点を置き、各イベントやトークセッションを取材予定!

See You At SX Music Facebook

どんな未来が語られ、どんなアイディアが登場するのか。ぜひお楽しみに。


2018-03-07 | Posted in イベント/LIVE | by Yuki Abe
Yuki Abe

Yuki Abe

マーケティングコミュニティプラットフォーム「cocosqure」の開発 及び 音楽・エンターテイメント音楽とテクノロジーを掛け合わせたプロダクト/サービスの情報発信および開発を行っている“エンターテック・テクノロジスト/ソフトウェアエンジニア”。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。