2017-12-06
ついにageHaで開催された、アニメ×DJ大型音楽フェス「Re:animation11」イベントレポート

2017年11月22日、ついにageHaで開催された日本最大級のアニメ×DJ音楽フェス「Re:animation 11」。
熱気の中で、アニソンとDJ・クラブミュージックががクロスオーバーしたこの“異空間”を、「Re:animation」「ageHa」共に初体験となった筆者がレポートします。

Reanimation1

 

 

アニメオフ会から始まり、大規模イベントへと成長し続ける「Re:animation」、ついにageHaへ

アニソンにもっと自由な楽しみ方を!!」という想いから、2010年12月にスタートし、今ではアニメ・ダンスミュージックの大規模音楽フェスへとなったのがこの「Re:animation」(リアニメーション)です。

 

 

元々はアニメオフ会を原点としたというこのイベントは、新宿・中野を拠点としながら、時には東京ジョイポリスやけやき広場、羽田空港国際線ターミナルでも開催されるなど、大規模なものへと成長。
2017年7月に お台場 潮風公園 にて開催された第10回は、来場者数が2日間で延べ9,500人を突破し、日本最大級のアニメ×DJの大型音楽フェスへと進化を遂げました。

そして今回レポートする第11回は、日本クラブカルチャーの最高峰であり国内最大規模のフェス型クラブイベント「ageHa」での開催となりました。

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会場である新木場スタジオコーストの前面には「RE:ANIMATION IN AGEHA」の文字。

 

この「Re:animation」の特色として注目したいのが、主な開催資金がクラウドファウンディングで調達され、一定額が達成された際には一般来場者を無料で迎えているということ。2012年に開催された第3回からクラウドファウンディングを活用しており、今回の「Re:animation 11」でも自サイトにて実施したクラウドファウンディングでは400万円以上の支援を集め、一般来場者無料での開催を実現していました。

当日の会場では、様々な場所にクラウドファウンディング出資者の名前が書かれたポスターやタペストリーが飾られており、このイベントが多くの支援者たちによって支えられていることを感じられます。

 

Founding
支援者の名前が会場のさまざまな場所に飾られ、このイベントが支援者によって支えられていることを感じさせる。

 

この一般来場者無料により、より多くの人がこのアニソンを自由な楽しみ方へ、そしてアニメミュージックやダンスミュージックのイベントへ一歩を踏み出すきっかけになっている。そう感じさせるほどに、OPEN後の会場はどこも満員のような状況となっていました。

 

 

ageHaの圧倒的な音響・照明システムで感じる“アニソンのパワー”、呼応するファンの熱量

当日は4ステージが並行して進んでおり、ステージごとにVJアーティストもついてオールナイトで進行。

Timetable

 

ageHaといえば、メインフロアARENAの頭上にある赤い“オクタゴンスピーカー”が象徴とする音響システムの素晴らしさと、同じく世界最高レベルの照明システム
新木場スタジオコーストではこれまでバンドのLIVEしか体験していなかった筆者ですが、メインステージARENAの音圧とライティング、たしかにここでしか味わえない圧倒的なものでした。

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音と光の強烈な体験はここでしか体験できない!と思わせるほど圧倒的。

 

そんな音楽を“体感”するための最高な環境の中、流れていく“あの”アニソン・懐かしいJ-POPのキャッチーさに、つい笑ってしまいながらも盛り上がらずにはいられない。そんな楽曲のパワーを超えてフロアを盛り上げるのがファンの熱量。各会場とも多くのオーディエンスで賑わい(「BOX」ステージにいたっては入場も難しいほど)、さらにコールやMIXで盛り上げ一体となる熱量は、他の音楽イベントでもそうは無いほど。

 

またそんなアニソン・J-POP以外にも、80年代エレクトロを感じさせSXSW2017にも出演した Satellite Young や、アシッドハウスでARENAを揺らした Hardfloor、その他にもHiroshi Watanabe など、クラブミュージックの楽しさを幅広く味わえる豪華さもあり。
アニメミュージックとダンスミュージックの双方をクロスオーバーさせたものならではの、幅広い楽しみを行き来できるイベントとなっていました。

Sub
それぞれのステージにカラーは有りつつも、オーディエンスの高い熱量は変わらず熱い。

 

 

リスナーからプレイヤーへ変わる一歩になるプロダクト、新たな音楽体験をもたらすサービスの展示も

そんな熱いフロアと共にBAKERYが注目したのが、いくつかの企業からの音楽・エンタメのプロダクト/サービスの出展。
アニメミュージックとダンスミュージックが交差するイベントにマッチしたブースをご紹介します。

 

NINTENDO SWITCHで音楽制作・セッションできる「KORG Gadget for Nintendo Switch」

KORGが展示していたのは、2018年春にリリース予定・現在開発中の音楽制作ゲームソフト「KORG Gadget for Nintendo Switch」

「KORG Gadget」は既にMacやiOSにて提供されている音楽制作ソフトウェアであり、それをただNintendo Switchへ移植したものかと思いきや、Nintendo Switchを使った新しい音楽制作“ゲーム”だと感じる楽しいプロダクトになっていました。

Korg
展示では実際にNintendo Switchコントローラーが4つ並び、実際に体験することができた

 

音のイコライジングなどができるコンソール的なビューでは、Nintendo Switchコントローラーのジャイロセンサーを使ったツマミ操作が実に気持ちよく直感的に操作できる。(本格的なDAWでも使いたいくらいの気持ちよさ)

また最大4人で同時に操作することができ、シーケンスを打ち込むピアノロールのビューでは他の人と共同で楽曲を作る・セッションする楽しさを気軽に味わうことが出来る、まさに“ゲーム”も側面も持っており、短い時間ながらもご説明を頂きながら、一緒に打ち込んでいく楽しさを感じられました。

もちろん音はKORGらしく本格的。
「他の人とのセッション・コラボレーション」を「ハードをいじるような直感的な操作」で「ゲームのように音楽制作・プレイを楽しめる」、音楽制作未経験の方も、気軽に音楽を作り演奏する楽しみを味わえる素敵なプロダクトで、リリースが待ち遠しいです。

 

 

コンパクトな筐体にDJの楽しさが詰め込まれた「GODJ」・「GODJ Plus」

入場料無料のこのRe:animationで初めてDJに接した方も多いはず。そこでDJに興味をもった人が一歩を踏み出すのに最適な、オールインワンDJデバイス「GODJ」・「GODJ Plus」も展示されていました。

筆者も「GODJ」を持っていますが、ターンテーブルやミキサー、エフェクター、サンプラーなどDJシステムに必要なものを、そのコンパクトな筐体にすべて持ち、また初めてでも楽しめるようなデザインになっているGODJシリーズ。
イベントの楽しさからつい「GODJ Plus」も購入したくなります。

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展示では「GODJ Plus」2台と「GODJ」が並ぶ

 

また今月11月にリリースされたDJプレイでCGダンサーが踊り出す映像を作れる「MotionScore」も合わせて展示。気軽にVJ映像を作れる注目機能にも実際に触れることができました。

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PCとGODJ Plusを繋ぐことで、操作でダンサーが踊りだす「MotionScore」も展示

 

海外アーティストが実際にライブで利用するなど事例も増えてきているという「GODJ」シリーズ。オーディエンスがプレイヤー側になれる、このイベントにマッチしているプロダクトだと感じます。

 

SKIYAKI VR 〜VJ映像を360°に展開・リアルタイムでストリーミング〜

先日このBAKERYでも取り上げた「SKIYAKI VR」も特別ブースを展開。
VRということで、ライブ映像をストリーミングしているのか、と思いきや、その時間帯に別のフロアで行われているVJ映像をリアルタイムで360°全周にマッピングしVRストリーミング配信した映像を体験できるというもの。

映像がただ映っているのではなく上下左右を包み込むようにマッピングされたVJ“空間”に入り込む体験は実に新鮮。配信でありがちな遅延やカクつきも感じず「初めから360°3Dで作られた映像ですか?」と聞いてしまったほど。

Skiyakivr
Skiyakivr 2

当日は残念ながら音声の配信が無かったが、今後実際に音声とともに体験することで、LIVEのVJ映像を新しい形で体験できる面白いコンテンツになりそうで、ますます期待が高まります。

なおSKIYAKIは2017年10月に、株式会社リアニメーションとの資本・業務提携を先月発表しており、今回のイベントのクラウドファウンディングもSKIYAKI EXTRAのサイト内で行われたとのこと。今後は両者のコラボレーションで、新しい取り組み・面白いチャレンジが出てくるのでは、とこちらも期待せざるを得ません。

 

 

アニメミュージックとダンスミュージックが合流し、広がりを生み出していくイベント

オールナイトで、全身でアニメミュージック・ダンスミュージックを楽しむフェスとなった「Re:animation11」。

アニメミュージックを愛する“トライブ”へクラブミュージックやDJイベントの魅力を伝え、また逆にクラブミュージックやDJのトライブへアニソンの魅力を伝える。その思いに共感する人たちがクラウドファウンディングを通してさらに支援していくことでさらに壁を低くし、多くの人を引きつけていく。そんな“トライブが合流し拡がっていくイベント”に今後もなっていくのだと感じます。

ageHaでの開催の次はどうなるのか、新たな「Re:animation」ファンとして実に楽しみで仕方がありません。

Reanimation

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 


2017-12-06 | Posted in イベント/LIVE | by Yuki Abe
Yuki Abe

Yuki Abe

マーケティングコミュニティプラットフォーム「cocosqure」の開発 及び 音楽・エンターテイメント音楽とテクノロジーを掛け合わせたプロダクト/サービスの情報発信および開発を行っている“エンターテック・テクノロジスト/ソフトウェアエンジニア”。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。