チームラボ 「What a Loving, and Beautiful World」の新作をシンガポールにて展示
カテゴリ:イベント/LIVE
2016-03-01

テクノロジスト集団 チームラボが、シンガポールのArtScience Museumが開催する「i Light Marina Bay」にて「What a Loving, and Beautiful World – Artscience Museum」を展示する。
本作は “Museum自体にプロジェクションする、スマートフォンを介したインタラクティブ作品” になるようだ。

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「What a Loving, and Beautiful World」(邦題:世界はこんなにもやさしく、うつくしい)はチームラボと書家 紫舟氏のコラボレーション作品。
“漢字”を主軸に、一文字一文字が表すモチーフと観覧者が相互に影響を受け合いながら展開していくインタラクティブな作品となっている。
 

風が吹けば、風の物理的な影響を受け、蝶は火が嫌いだけれども、花が好きで、花に近づいていく。自然の景色に同じ瞬間がないように、同じ瞬間は二度となく、常に初めて見る景色を創り出す。

漢字が亀の甲羅や牛や鹿の骨、青銅器に刻まれていたころ、漢字の一文字は、ひとつの世界の部分を持っていた。漢字を通して鑑賞者どうしが呼び出した世界は、連続し、互いに相互作用を与えながら、世界は創られていく。

 
 

過去の「What a Loving, and Beautiful World」

今回ArtScience Museumが開催する、アジアの先進的なLight Artフェスティバル「i Light Marina Bay」で公開される新作はArtScience Museumの壁面にプロジェクションすると共に、
観覧車はスマートフォンを介して“漢字を投げ込む”ことによって、その文字がもつ世界が表れ、世界を創り互いに影響し合っていく。

また、ArtScience Museumの壁面に広がる世界の裏側には360度広がる空間があり、文字から生まれたものたちが、空間上のそれぞれの位置や、それぞれが持つ知能や関係性、物理的な影響などによって、互いに影響を受け合う世界を体感することができる。

i Light Marina Bay」の会期は4-27 March 2016。
シンガポールでの展示となるが、機会のある方は体験してみてはいかがだろうか。

– Comment –

日本画的表現で日本国内のみならず、世界的な評価を受けているチームラボの新作は、Light Wave Canalでも見られた、スマートフォンを介したインタラクティブ作品となっております。

その美しいビジュアライゼーションと共に、手の届かない建造物へ働きかけることのできる“体験できる作品”は、鑑賞者に大きなインパクトを与えることができるのではないでしょうか。
 

なお、「What a Loving and Beautiful World」のメイキングがHarvard UniversityのYoutubeチャンネルより公開されているので、作品制作を行う方は要注目です。


 
また、「i Light Marina Bay」については別途特集したいと思いますので、
ぜひそちらもご覧になっていただければと思います。

ソース:

 
 
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
 

2016-03-01 | Posted in イベント/LIVE | by Yuki Abe

Yuki Abe

音楽・エンターテインメントとテクノロジーに焦点を当て 「音楽・エンターテインメントが持つ魅力・パワーを高め、伝える体験(演出や技術、それらを活用したマーケティング施策など)」、 「アーティストやクリエイター、音楽業界がよりエンパワーメントされるような仕組み(エコシステムや新しいビジネスの在り方)」 を発信・創造していくことに取り組んでいるクリエイティブ・テクノロジスト/ライター。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。その他、LIVE演出やVJの技術開発にも取り組んでいる。