【SXSW2016特集】 INTERACTIVE INNOVATION AWARDS 〜Music & Audio Innovation部門〜
2016-03-13
※ お詫び ※
アワード名「INTERACTIVE INNOVATION AWARDS」を「Release It」と記載しておりました。
深くお詫びいたします。

ついに始まった、業界プロフェッショナルとクリエイターのためのフェスティバルであり見本市でありカンファレンスでもある、世界最大のクリエイティブ・ビジネス・フェスティバル、SXSW(サウスバイサウスウエスト)。

世界中から最新のプロダクトやサービス、そして著名人が集まりプレゼンテーションが行われるこのイベントの中でもBAKERYでは、その年の様々な革新的なアイデアを評価するアワード「INTERACTIVE INNOVATION AWARDS」に注目。

各部門のファイナリストを紹介していきます。

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今回は、音楽をもっと楽しむためのサービスやデバイスを讃える部門「Music & Audio Innovation部門」のファイナリストを特集します。
 

・DELQA | New York, NY

http://www.delqa.is/

「Delqa」はオーディエンスをMatthew Dearの音楽の世界に誘う体験型インスタレーション。

最新のインタラクティブ技術によって、映像とサウンド双方がオーディエンスの動作に直感的に応答し、クリエイターとオーディエンスの境を曖昧にしていくようなダイナミックな没入型環境を構築しています。

なおオーディエンスのセンシングにはMicrosoft Kinectを利用しているとのことで、そのソースがGithubに公開されています。要チェックです。

GitHub 「DELQA」リンク
 
 
 

・Here Active Listening System | San Francisco

https://www.hereplus.me/

「Here」はあなたが聴く“世界”を変え、“聞く・聴く”こと自体を変えるかもしれないデバイス。

イヤホンのような形状のデバイスはスマートフォンと連携することができ、

  • 地下鉄の音など、生活におけるノイズをカット
  • LIVEなどの音もEQ(イコライザ)で好みの音にイコライジング

などを行うことができるデバイス。

与えられたままの音を受け止めるのではなく、”聞くこと・聴くこと”に意識的になり、よりactiveに音を“聴きに行く“という、意識を変えるデバイスではないでしょうか。
 
 
 

・LISNR – Made in America Music Festival | Cincinnati, OH

http://lisnr.com/

「LISNR」は“音を使ったデータ転送技術”。
人の耳には聞こえない高周波を使ってデータを送信することができる通信プロトコルです。

スピーカーがあればデータを送ることができるため、

  • 放送事業で番組と同期したデータ送信を実現する
  • 店舗に来店した客へ製品情報やプロモーションを届ける
  • LIVEやスポーツイベントなどで、

など、マーケティングやコミュニケーションの構築に強く活用できる技術となっています。
 
 
 

・Pulse Solo | Alpharetta, GA

http://www.sengled.com/product/pulse-solo

Pulse SoloはJBL® Bluetooth Speakerを搭載したLED照明。

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スマートフォンのアプリを介して楽曲を送ることができ、天井へのスピーカー配置が簡単に行えます。
 
 
 

・Trackd | London, England & New York, NY

http://trackdmusic.com/

「Trackd」はアーティストに向けた、スマートフォンで使えるデモ&コラボレーションアプリ。

「Trakd」は楽曲制作において重要となるデモ音源作りを協力にアシストする
“マルチレコーディング機能”や“Mix/Bounce機能”のほか、
制作したデモ音源をFacebookやEメールでシェアする“シェア機能”、近年話題となるコ・ライティングにも活用できそうな“コラボレーション機能”など、
音楽活動を加速させるアプリケーションとなっています。

Trackd
 

WINNERは「Here」!(2016.04.06追記)

 
音楽をもっと楽しむためのサービスやデバイスを讃える部門「Music & Audio Innovation部門」の栄えあるWINNERは「Here」に決定しました!

 

次回は「Responsive Design部門」を特集

いかがだったでしょうか。
音楽のある生活をより豊かにするプロダクトや、新しい音楽との関係性を模索・提示するサービス、音を使った新たなコミュニケーションなど、音楽×テクノロジーの新しい未来を見せてくれる刺激的なラインナップではないでしょうか。

次回は様々なインタラクティブデバイスにおいて機能的で美しいデザインを讃える部門「Responsive Design部門」のファイナリストを特集します。
お楽しみに!
 
 
 
ソース:

 
 
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
 

2016-03-13 | Posted in イベント/LIVE, エンターテック | by Yuki Abe

Yuki Abe

音楽・エンターテインメントとテクノロジーに焦点を当て 「音楽・エンターテインメントが持つ魅力・パワーを高め、伝える体験(演出や技術、それらを活用したマーケティング施策など)」、 「アーティストやクリエイター、音楽業界がよりエンパワーメントされるような仕組み(エコシステムや新しいビジネスの在り方)」 を発信・創造していくことに取り組んでいるクリエイティブ・テクノロジスト/ライター。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。その他、LIVE演出やVJの技術開発にも取り組んでいる。