アワード名「INTERACTIVE INNOVATION AWARDS」を「Release It」と記載しておりました。
深くお詫びいたします。
前回に引き続き、現在開催中の世界最大のクリエイティブ・ビジネス・フェスティバル、SXSW(サウスバイサウスウエスト)の「INTERACTIVE INNOVATION AWARDS」ファイナリスト特集 第3弾。
今回は今までに無い魅力的なエンターテイメントを提供するビジネス/プロジェクトを讃える部門「Visual Media Experience部門」のファイナリストを特集します。
・Collect & Connect | Mount Maunganui, BOP
http://www.flightless.co.nz/projects/collect-and-connect/
複数人でプレイ可能なインタラクティブゲーム。
Auckland War Memorial Museumと共同で開発したこのプロダクトは、9〜12歳をターゲットにし、“キュレーター”となって特定のトピックの情報を収集していくというコンセプト。
プレイヤーはシャーロックホームズをモチーフにしたモデルを動かし、それに反応して描かれていくテーブルを見ながらプレイしていく。
赤外線カメラによるトラッキング、マルチタッチスクリーンのテーブル、データドリブン かつ インタラクティブなコンテンツといった様々な技術によって実現される、フィジカル×デジタルを横断した新しいMuseumのあり方を示したプロダクト。
・The Fallen of World War II | Philadelphia, PA
第二次世界大戦の戦死者のデータを様々な角度から分析し、斬新な視点に立って表現したアニメーションドキュメンタリー。(日本語版もあり。)
データの効果的な見せ方、そして切り口には大きな気づきがあるのではないでしょうか。
・HELP | Various locations
Googleが映画製作者と協力して開発した360度全方位ムービー“Google Spotlight Stories”。その中で「HELP」がファイナリストに入りました。。
Google Spotlight Stories初のライブアクションである本作。映画クオリティのストーリーが360度で展開される圧巻のコンテンツです。
・The Last Hours of Laura K | London, England
http://thelasthoursoflaurak.com/
没入型オンラインミステリー「The Last Hours of Laura K」。
フィクションの殺人事件を題材に、架空の監視システム“SATURNEYE”にて記録された24時間の映像や情報から、Lauraを殺害した犯人を見つけるというもの。
犯人を特定するためには、この24時間の映像だけでなく数ヶ月にわたって、作家陣がFacebookやTwitter、Instagramに蒔いていくヒントを集めいく必要があります。
現実にコンテンツが入り込み、観客をその世界観に没入させる。まさにフランク・ローズ著「のめりこませる技術」の最新事例とも言える作品かもしれません。
・LUMO | Winnipeg, MB
インタラクティブプロジェクター「LUMO」はただ映像をプロジェクションするだけでなく、
搭載されているカメラと同期して実際に体を動かすゲームを楽しむことができ、また自身でゲームを開発することも可能なプラットフォームにもなっています。
鑑賞するコンテンツから、体を動かしインタラクションする体験型コンテンツへ。その流れがこのプロダクトからも感じられます。
WINNERは「The Fallen of World War II」!(2016.04.06追記)
インタラクティブデバイスにおいて機能的で美しいデザインを讃える部門「The Fallen of World War II部門」の栄えあるWINNERは「Breakthrough」に決定しました!
来年のSXSWにも注目
データの“魅せ方”から新しいプロダクト、そしてのめりこませるコンテンツと、このVisual Media Experience部門も多岐に渡って魅力的かつ刺激的なファイナリスト達ですね。
来年もぜひ特集したいと思います。お楽しみに!
ソース:
- SXSW2016インタラクティブイノベーションアワードにおけるファイナリストの発表!!
http://sxsw.jp/2016/02/03/innovation-award-finalist/ - INTERACTIVE INNOVATION AWARDS
http://www.sxsw.com/interactive/awards/innovation-awards
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
音楽・エンターテインメントとテクノロジーに焦点を当て 「音楽・エンターテインメントが持つ魅力・パワーを高め、伝える体験(演出や技術、それらを活用したマーケティング施策など)」、 「アーティストやクリエイター、音楽業界がよりエンパワーメントされるような仕組み(エコシステムや新しいビジネスの在り方)」 を発信・創造していくことに取り組んでいるクリエイティブ・テクノロジスト/ライター。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。その他、LIVE演出やVJの技術開発にも取り組んでいる。