アートとテクノロジーについて学べるオンラインサービスkadenzeにて、
Artis, Musicianのためのマシンラーニング(機械学習)の活用について学べる「Machine learning for musicians and artists」が2016年2月3日より開講した。受講は基本無料から。
Machine learning for musicians and artists
このコースではArtistsやMusiciansを対象に、新しい楽器やインスタレーションを開発するためのマシンラーニング(機械学習)を学ぶことができる。
講師はGoldsmiths, University of London. のRebecca Fiebrink氏。
講義は7回に渡って予定されており、学習内容として以下の内容が紹介されている。
- マシンラーニングとは何か
- 人の動きやセンサーデータをマシンラーニングでどのように理解させるか
- より良い結果を得るためのmachine learning pipelineについて
- マシンラーニングのためのツールについて(e.g., Wekinator, Weka, GestureFollower)
- 音楽ややダンス、ゲームやビジュアルアートのためのマシンラーニングを利用した動作・音分析
- Max/MSP, PD, ChucK, Processing, Unity 3D, SuperCollider, OpenFrameworksへのマシンラーニングの接続方法
- KinectやLeap Motion、その他ゲームコントローラーを利用した安価かつ簡易なマシンラーニングシステムの構築
2月4日現在では、導入となる「Session 1: Introduction (February 03, 2016) 」まで公開されているが、
実際に人の動きや音を分析して音に反映するシステムのデモを行うなど、期待が高まる内容になっている。
kadenzeは登録は基本無料で視聴することができ、さらに月額7ドルのpremium会員になることで、さらに追加のサービスを受けることができる。
– Comment –
機械にデータを与え、そこから新しい発見をする/理解してシステムに自動で反映させることのできるマシンラーニング(機械学習)。
先日のFlying Tokyo#16 with Kyle McDonald(Talk) レポートでも紹介しましたが、エンターテインメント・音楽への可能性には高い注目が集まっています。
ただ一般的には、大量のデータを解析する“業務的”な学習コンテンツが多い中で、アーティスト・ミュージシャンに向けたこのマシンラーニング講座は数少ないものでした。
しかもそれを無料で、なおかつ実践的に学べるというこのコンテンツ。テクノロジーに高いアンテナを張るアーティスト・ミュージシャンは、是非必見ではないでしょうか。
内容は英語ですが、Rebecca Fiebrink氏の英語はとても聴き取りやすいのでご安心を。
この機械にマシンラーニングにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ソース:
- Machine learning for musicians and artists
https://www.kadenze.com/courses/machine-learning-for-musicians-and-artists/info
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
音楽・エンターテインメントとテクノロジーに焦点を当て 「音楽・エンターテインメントが持つ魅力・パワーを高め、伝える体験(演出や技術、それらを活用したマーケティング施策など)」、 「アーティストやクリエイター、音楽業界がよりエンパワーメントされるような仕組み(エコシステムや新しいビジネスの在り方)」 を発信・創造していくことに取り組んでいるクリエイティブ・テクノロジスト/ライター。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。その他、LIVE演出やVJの技術開発にも取り組んでいる。