Rolandが放つGoPRO専用バイノーラルマイク “WEARPRO Mic”
カテゴリ:VR/AR
2015-11-10

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GoPROの映像にさらなる臨場感を。
Rolandが新たに発売する “WEARPRO Mic” はなんとGoPRO専用のバイノーラルマイク。
 

補足)バイノーラルとは

通常のCDの音は、マイクの“面”で受けた音をミックスして左右/奥行きを作っています。
(いわば「自分の正面180度の音楽空間」を作っていると言えます。)
 
ただ普段私たちは、自身の身体に反射した音も含めて 耳(外耳)で音を集めて鼓膜で音を聴いており、耳の前後で鳴る音も違いを聞き分けています。
 
そこでバイノーラルは、実際にダミーの頭・耳を用意して鼓膜に当たる箇所にマイクをセット、音を録音することで「自分を取り巻く360度の音空間」を収録できるという仕組みになっています。

 
WEARPRO Micはイヤホン型のマイクになっており、自身の耳に装着し録音することで、バイノーラル録音を行うことができます。(イヤホン機能はないとのこと)
GoPRO専用ということで、プラグはMini-USBとなっており、GoPROのジャックに接続するだけで、録音準備を行うことができます。
 
どのような音で録れるかは、公式の以下の動画で確認できるます。
是非イヤホンを付けて確認してみて下さい!

 
 
周波数特性は20~20,000Hz、音圧感度-33.5dB、S/N比57dB以上です。
出力インピーダンスは2kΩ。
コード長さは1.5m、質量は20gと軽量になっています。

その他、詳細なスペックは以下のリンク先にて確認することができます。
http://www.roland.co.jp/products/wearpro_mic/specifications/
 
発売は11月末、市場想定価格は税抜12,000円前後とのこと。
 

– Comment –

古くも未だ新しい感覚をあたえてくれるバイノーラル音源。
昨今のウェアラブルカメラ・VR/ARなど 一人称視点での映像との親和性から、今後さらに事例が増えてくると思われます。

Rolandのバイノーラルマイクといえば、CS-10EMでしたが、
新たにGoPRO専用として登場してきたこのWEARPRO Micはその象徴と言えるかもしれません。

GoPROを楽器、マイクスタンド、舞台装置などに取り付けて撮れるダイナミックな映像に合わせて、バイノーラル音源でさらなるリアルな映像作品にトライしてみたくなりますね!

かつては高価なダミーヘッドが必要だったバイノーラル録音の敷居も低くなってきており、さまざまなマイクが登場してきています。
近日、BAKERYにて各種バイノーラルマイクの比較・考察記事をUPしたいと思いますので、是非お楽しみにして頂ければと思います。

 
ソース:

Roland公式ページ

 
最後までお読み頂き、ありがとうございました。

2015-11-10 | Posted in VR/AR | by Yuki Abe

Yuki Abe

音楽・エンターテインメントとテクノロジーに焦点を当て 「音楽・エンターテインメントが持つ魅力・パワーを高め、伝える体験(演出や技術、それらを活用したマーケティング施策など)」、 「アーティストやクリエイター、音楽業界がよりエンパワーメントされるような仕組み(エコシステムや新しいビジネスの在り方)」 を発信・創造していくことに取り組んでいるクリエイティブ・テクノロジスト/ライター。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。その他、LIVE演出やVJの技術開発にも取り組んでいる。