VFXやCGのように踊る立方体 “WALKING cube”
2015-11-09

VFXやCGに慣れた観客にこそ “VFXやCGのような現実の物体” はインパクトがあるのかもしれない、そう感じさせてくれるのは、GLOBALE: Exo-Evolutionにて展示されている、1024 architectureの“WALKING cube”です。
 
“WALKING cube”は12個の空気圧ピストンとコントローラーで構成されている立方体の形状をしたインスタレーション。マザーボードからの制御を受けて、形を自在に変化させる姿はまるで動物のように見えます。
 
 

以前のthe creators projectの記事によるとマザーボードは、音楽制作に使うソフトウェアによって制御しているとのことです。
  

– Comment –
 
テクノロジーの一つの流れとして、かつては「現実をデジタル上で再現する」ということから

  • 「デジタルで可能なことを現実上で生み出す」
  • 「現実とデジタルが融けていく」

という方向に現在進んでいる側面があります。

観衆が、映画やネット上にある動画で最先端のVFX・CGに慣れた昨今、2次元の映像の美しさを売りにするにはハードルが高くなってきている事実もあると思います。
(もちろん2次元映像でも、「楽曲と映像の親和性」 や 「それが作り出す世界観の美しさ」で数多くの素晴らしい作品やLIVEがあることは言うまでもありません。)
 
一つのアプローチとして、「デジタルの表現をリアルで実現できないか」という視点も有効になってくるのではないでしょうか。
こんな目を奪われるようなプロダクトを私も開発していきたいです。

 
ソース:

1024 architecture
the creators project

 
最後までお読み頂き、ありがとうございました。


Yuki Abe

音楽・エンターテインメントとテクノロジーに焦点を当て 「音楽・エンターテインメントが持つ魅力・パワーを高め、伝える体験(演出や技術、それらを活用したマーケティング施策など)」、 「アーティストやクリエイター、音楽業界がよりエンパワーメントされるような仕組み(エコシステムや新しいビジネスの在り方)」 を発信・創造していくことに取り組んでいるクリエイティブ・テクノロジスト/ライター。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。その他、LIVE演出やVJの技術開発にも取り組んでいる。