時間を形に閉じ込める “toki- Process & WALK”
2015-11-11

写真は「一瞬の美しさ」を形にするものだとしたら、後藤映則氏の“toki- Process & WALK”は「流れる時間の美しさ」を形にしたものかもしれません。

この“toki- Process & WALK”は、2次元で描いた「人が歩く動き」を3Dプリンタでドーナツ状に3次元化・立体化したもの。
この立体を回転させながら光を当てることで、人の動きが光のアニメーションとして浮かび上がる仕組みになっています。

その美しさは是非動画でご覧下さい。
 

– Comment –

立体物を回転させてアニメーションを魅せるのは、古くは「ゾートロープ」からのアイディアですが、
この“toki- Process & WALK”の「光で造形物を浮かび上がらせるのではなく、造形物で光を浮かび上がらせる」という発想とその美しさには圧倒されました。
(もう何度この動画を見て、興奮の声を上げたか分かりません。)

複雑な構造を出力することに強みを持つ3Dプリンタも活用した、この時代だからこその表現ではないでしょうか。

改めて“造形物”と“光”について深く考える重要性を教えて頂けたように思います。

また、このtoki-に感じる美しさは、先日ご紹介したWALKING cubeと同様の「VFXやCGのような現実の物体のインパクト」なのかもしれません。

 
ソース:

AKINORI GOTO

 
最後までお読み頂き、ありがとうございました。


Yuki Abe

音楽・エンターテインメントとテクノロジーに焦点を当て 「音楽・エンターテインメントが持つ魅力・パワーを高め、伝える体験(演出や技術、それらを活用したマーケティング施策など)」、 「アーティストやクリエイター、音楽業界がよりエンパワーメントされるような仕組み(エコシステムや新しいビジネスの在り方)」 を発信・創造していくことに取り組んでいるクリエイティブ・テクノロジスト/ライター。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。その他、LIVE演出やVJの技術開発にも取り組んでいる。