視聴者の選択、そして投票によってストーリーの結末が変わるという
新インタラクティブWEBドラマ「Are You OK?」が、本日YouTube上にて公開された。
主演はオルタナティヴガールズグループ、FAKY(フェイキー)のメンバー。
Youtubeの機能を活用しインタラクティブ性を備えた、新感覚な映像作品になりそうだ。
Official Website : http://areyouok.jp/
Episode A “ひとりぼっち (All alone):https://www.youtube.com/watch?v=pbj2z3a79AI
冒頭で「このストーリーの結末はあなたにゆだねられています。」という説明でスタートするこのドラマ。
”新インタラクティブWEBドラマ”と銘打たれ、視聴者が各エピソードの最後に出てくる選択肢のうちどちらを選ぶかで、ストーリーの結末が変わるというインタラクティブなドラマ作品となっている。
公式トレイラー(Youtube)
劇中ではYoutubeのアノテーション機能によって選択肢が表示され、視聴者の選択によって大きく異なる展開を観ることができる。
またそれぞれの分岐の先では、YouTubeのカード機能によるアンケートが用意されている。このアンケートの得票数が多かった選択肢の続きが、随時公開されていく予定だという。
視聴者の選択により、インタラクティブにストーリーが展開されていく
監督は松山ケンイチ主演映画「デトロイトメタルシティ」や優香主演映画「体脂肪計タニタの社員食堂」を手掛けた李闘士男、
脚本はTBS系ドラマ「半沢直樹」やフジテレビ系ドラマ「ショムニ」に携わった坪田文が手がけた意欲作となっている。
出演者にはFAKYのメンバーの他、東京ガールズコレクションを舞台に開催された「東京ガールズオーディション 2015」でグランプリに輝いた塗木莉緒や、
同じく「東京ガールズオーディション 2015」でファイナリストに選ばれた糸原美波、
Girls Awardとavexが共同で開催したオーディション「Boys Award」で特別賞を受賞した木田佳介の他、アソビシステム所属の中田クルミ等が出演者に名を連ねている。
ドラマのテーマは“ひとりは好きだけど『ひとりぼっちは嫌い』”。彼を親友に奪われた主人公が、ひきこもりになってしまったところからストーリーが展開していく。
視聴者の選択、投票によって未来が変わっていくストーリーは、どのような結末へ進んでいくのか。
是非投票し、体験してみてほしい。
– Comment –
ただ観るだけでなく、操作・選択していくことでその作品に“参加することのできる”インタラクティブ動画。
これまでもYoutubeアノテーション機能を利用し、選択に応じてストーリーが分岐していくというインタラクティブ動画は、プロモーションムービーなどで見られることがあった。
(有名なところでは「Hell Pizza」や、「British Airways」など)
自分で選んでいける“ゲーム性”を視聴者に与えられると共に、視聴者の志向を選択数を通じて“可視化”できる取り組みだが、
今回の「Are You OK?」はプロモーションではなく本格的なドラマであり、さらに投票で次回が決まる“アンケート機能”を活用している点が面白い。
選択で次々と進んで行く“ゲームブック的な”インタラクティブ動画はゲームのような面白さはあるものの、ある意味では“個人での楽しみ”とも言える。
そこに投票が加わることで、視聴者が“一体となって作品を進めていく楽しさ”がある。
特に本作はアーティストグループでもあるFAKY(フェイキー)のメンバーが主演。
彼女たちの作品に加わりたい、そんなアーティストを応援するファンにとっても、新鮮な楽しみがあるのではないだろうか。
このドラマを観ながら、ファンを巻き込み一体となって体験を生み出す、そんな技術の使い方を考えてみたい。
ソース:
- インタラクティブ選択制Webドラマ「Are You OK?」オフィシャルサイト
http://areyouok.jp/ - Interactive Web Drama “Are You OK?” Trailer
https://youtu.be/GQa_tkAnKFE
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
音楽・エンターテインメントとテクノロジーに焦点を当て 「音楽・エンターテインメントが持つ魅力・パワーを高め、伝える体験(演出や技術、それらを活用したマーケティング施策など)」、 「アーティストやクリエイター、音楽業界がよりエンパワーメントされるような仕組み(エコシステムや新しいビジネスの在り方)」 を発信・創造していくことに取り組んでいるクリエイティブ・テクノロジスト/ライター。 「SXSW2017 Trade Show」出展コンテンツ制作やレポート発信をきっかけに、イベント・メディアへ登壇・出演。その他、LIVE演出やVJの技術開発にも取り組んでいる。